パフォーマンス改善って何からやるべき?僕のアプローチ-エンジニアK-

社員ブログ 2025.06.25

こんにちは、WebエンジニアのNです。 普段はRails、Laravel、Djangoといったフレームワークを使って、Webアプリケーションの開発をしています。今回は「パフォーマンス改善って結局何からやればいいの?」というテーマについて、僕が実際に現場で使っているアプローチ法を紹介したいと思います。


そもそも、パフォーマンス改善って?

簡単に言えば、「アプリを速く・軽く・無駄なく動かす」ための改善です。
 でもいきなり「改善しろ」と言われても、やることが多すぎて混乱しますよね。
なので、僕は以下のステップで進めるようにしています。


僕のパフォーマンス改善アプローチ

Step1. まずは「遅い」を可視化する
最初にやるのは、「どこが遅いのか」を見つけることです。
リクエストごとの処理時間やSQLの実行状況を確認します。
 よくあるのが「N+1問題」や「不要なJOIN」のようなデータベースの非効率ですね。

Step2. SQLを疑う
どのフレームワークを使っていても、最初に手をつけるのはだいたいSQLです。
✔︎ よくあるボトルネック

  • N+1クエリ
  • 不要なSELECT *
  • 非効率なWHERE句やINDEX未使用
  • COUNTの多用

必要ならDBのログや EXPLAIN を使って、クエリの中身まで深掘ります。

Step3. キャッシュを使えるところを探す
読み取りが多いデータは、キャッシュで読み込みコストを削減するのが有効です。
✔︎ 僕がよく使うキャッシュのパターン

  • Rails:fragment_cacheRails.cache
  • Laravel:Cache::remember()
  • Django:cache_pageやMemcached連携

全体をキャッシュするのではなく、「変化しにくい部分」だけを狙うのがポイント。

Step4. フロントエンドの遅さも確認する
意外と見落とされがちなのが、フロントエンドの重さです。

  • 画像が重い
  • JavaScriptが多すぎる
  • 再レンダリングが多い
  • 遅いAPI通信

ChromeのDevToolsで「Network」「Performance」タブを使って診断し、無駄な処理やAPI通信がないかをチェックします。

Step5. インフラレイヤも視野に入れる
アプリ側の最適化をある程度やっても改善されないときは、インフラに課題があるかも

  • DBが共有サーバーでボトルネックになっている
  • アプリのプロセス数が足りていない
  • 不要にシングルスレッドで動いている

最後に:焦らず「数字」で改善しよう
パフォーマンス改善って、感覚で「これ速くなった気がする!」ってやるとだいたい失敗します。
 ちゃんとBefore/Afterで数値を取る。これを徹底するだけで、改善の説得力も結果も全然違ってきます。

まとめ:僕のパフォーマンス改善ステップ
Step1:遅さを可視化する(プロファイラ活用)
Step2:SQLを疑う(N+1, 無駄クエリ)
Step3:キャッシュで読み込み最適化
Step4:フロントの重さもチェック
Step5:インフラにも目を向ける

「何からやればいいかわからない」人の参考になれば嬉しいです。

こんにちは、WebエンジニアのNです。 普段はRails、Laravel、Djangoといったフレームワークを使って、Webアプリケーションの開発をしています。今回は「パフォーマンス改善って結局何からやればいいの?」というテーマについて、僕が実際に現場で使っているアプローチ法を紹介したいと思います。


そもそも、パフォーマンス改善って?

簡単に言えば、「アプリを速く・軽く・無駄なく動かす」ための改善です。
 でもいきなり「改善しろ」と言われても、やることが多すぎて混乱しますよね。
なので、僕は以下のステップで進めるようにしています。


僕のパフォーマンス改善アプローチ

Step1. まずは「遅い」を可視化する
最初にやるのは、「どこが遅いのか」を見つけることです。
リクエストごとの処理時間やSQLの実行状況を確認します。
 よくあるのが「N+1問題」や「不要なJOIN」のようなデータベースの非効率ですね。

Step2. SQLを疑う
どのフレームワークを使っていても、最初に手をつけるのはだいたいSQLです。
✔︎ よくあるボトルネック

  • N+1クエリ
  • 不要なSELECT *
  • 非効率なWHERE句やINDEX未使用
  • COUNTの多用

必要ならDBのログや EXPLAIN を使って、クエリの中身まで深掘ります。

Step3. キャッシュを使えるところを探す
読み取りが多いデータは、キャッシュで読み込みコストを削減するのが有効です。
✔︎ 僕がよく使うキャッシュのパターン

  • Rails:fragment_cacheRails.cache
  • Laravel:Cache::remember()
  • Django:cache_pageやMemcached連携

全体をキャッシュするのではなく、「変化しにくい部分」だけを狙うのがポイント。

Step4. フロントエンドの遅さも確認する
意外と見落とされがちなのが、フロントエンドの重さです。

  • 画像が重い
  • JavaScriptが多すぎる
  • 再レンダリングが多い
  • 遅いAPI通信

ChromeのDevToolsで「Network」「Performance」タブを使って診断し、無駄な処理やAPI通信がないかをチェックします。

Step5. インフラレイヤも視野に入れる
アプリ側の最適化をある程度やっても改善されないときは、インフラに課題があるかも

  • DBが共有サーバーでボトルネックになっている
  • アプリのプロセス数が足りていない
  • 不要にシングルスレッドで動いている

最後に:焦らず「数字」で改善しよう
パフォーマンス改善って、感覚で「これ速くなった気がする!」ってやるとだいたい失敗します。
 ちゃんとBefore/Afterで数値を取る。これを徹底するだけで、改善の説得力も結果も全然違ってきます。

まとめ:僕のパフォーマンス改善ステップ
Step1:遅さを可視化する(プロファイラ活用)
Step2:SQLを疑う(N+1, 無駄クエリ)
Step3:キャッシュで読み込み最適化
Step4:フロントの重さもチェック
Step5:インフラにも目を向ける

「何からやればいいかわからない」人の参考になれば嬉しいです。