ブランドは“整える”より“染み込ませる”もの-マーケティング部T-

「ブランドってなんだと思いますか?」
これは最近、社内の打ち合わせ中にふと話題に出た言葉です。
ロゴや色使い、トンマナ(トーン&マナー)を揃えるのも大事。でも、僕はそれだけじゃ“ブランド”とは呼べないと思っています。
たとえば、ある商品の広告を見て「なんか好きだな」と感じたり、ある企業の投稿を見て「この会社っぽいな」と思ったりするとき、それってロゴの綺麗さだけじゃないですよね。
言葉選びや画像の世界観、ユーザーとの距離感、応答の仕方……そういった“見えづらい部分”が醸し出す雰囲気。それが、ブランドの“にじみ出る部分”なんだと感じます。
最近、社内で新しいプロモーションサイトのディレクションを担当しました。
色味やフォント、コピーの語尾ひとつに至るまで、「その会社らしさ」が出ているかどうか、めちゃくちゃ考えました。
正直、整えるだけなら簡単なんです。配色ルールに沿って、フォント統一して、ロゴ置いて…それっぽくはなる。けど、「心に残る」かどうかはまた別問題。
ここで思い出すのが、某コーヒーチェーンの話。
このブランドは、広告もSNSも店舗も接客も、すべてに“ブレない空気感”があるんですよね。「都会的だけどやさしい」「トレンド感あるけど落ち着いてる」っていう絶妙な温度感が、どこを切っても感じられる。
それってつまり、ブランドが会社全体に“染み込んでる”ってことなんじゃないかと思うんです。
だから最近の僕のテーマは、「ブランドを整える」のではなく「ブランドを浸透させる」こと。
そのためには、チーム内で共通言語を持つことが大切です。たとえば「うちのトーンは“親しみ”と“知的さ”のバランス」「この表現はちょっと偉そうかも」みたいな、感覚的なすり合わせを言語化すること。
あと、社内だけじゃなく、ユーザーに向けて出す“ちょっとした言葉”にも注意を払いたいです。
たとえばSNSでの返信、エラー画面の文言、資料の表紙タイトル…そういう“細部”こそ、ブランドの正体が出る場面。
ここが雑だと、どれだけビジュアルを整えても「らしさ」は伝わりません。
マーケティングって、数字を追いかける仕事と思われがちですが、僕は「言葉と空気をつくる仕事」でもあると思っています。
そしてその空気を、社内外にじんわり広げていくことが、僕らの仕事の“醍醐味”なんじゃないかなと。
これからも、見た目を整えるだけじゃない、「じわっと効くブランド」をつくっていきたいです。
読んでくださってありがとうございました!

「ブランドってなんだと思いますか?」
これは最近、社内の打ち合わせ中にふと話題に出た言葉です。
ロゴや色使い、トンマナ(トーン&マナー)を揃えるのも大事。でも、僕はそれだけじゃ“ブランド”とは呼べないと思っています。
たとえば、ある商品の広告を見て「なんか好きだな」と感じたり、ある企業の投稿を見て「この会社っぽいな」と思ったりするとき、それってロゴの綺麗さだけじゃないですよね。
言葉選びや画像の世界観、ユーザーとの距離感、応答の仕方……そういった“見えづらい部分”が醸し出す雰囲気。それが、ブランドの“にじみ出る部分”なんだと感じます。
最近、社内で新しいプロモーションサイトのディレクションを担当しました。
色味やフォント、コピーの語尾ひとつに至るまで、「その会社らしさ」が出ているかどうか、めちゃくちゃ考えました。
正直、整えるだけなら簡単なんです。配色ルールに沿って、フォント統一して、ロゴ置いて…それっぽくはなる。けど、「心に残る」かどうかはまた別問題。
ここで思い出すのが、某コーヒーチェーンの話。
このブランドは、広告もSNSも店舗も接客も、すべてに“ブレない空気感”があるんですよね。「都会的だけどやさしい」「トレンド感あるけど落ち着いてる」っていう絶妙な温度感が、どこを切っても感じられる。
それってつまり、ブランドが会社全体に“染み込んでる”ってことなんじゃないかと思うんです。
だから最近の僕のテーマは、「ブランドを整える」のではなく「ブランドを浸透させる」こと。
そのためには、チーム内で共通言語を持つことが大切です。たとえば「うちのトーンは“親しみ”と“知的さ”のバランス」「この表現はちょっと偉そうかも」みたいな、感覚的なすり合わせを言語化すること。
あと、社内だけじゃなく、ユーザーに向けて出す“ちょっとした言葉”にも注意を払いたいです。
たとえばSNSでの返信、エラー画面の文言、資料の表紙タイトル…そういう“細部”こそ、ブランドの正体が出る場面。
ここが雑だと、どれだけビジュアルを整えても「らしさ」は伝わりません。
マーケティングって、数字を追いかける仕事と思われがちですが、僕は「言葉と空気をつくる仕事」でもあると思っています。
そしてその空気を、社内外にじんわり広げていくことが、僕らの仕事の“醍醐味”なんじゃないかなと。
これからも、見た目を整えるだけじゃない、「じわっと効くブランド」をつくっていきたいです。
読んでくださってありがとうございました!