株式会社エイチトラスト

システムを「負債」にしない！導入後にこそ必要な運用体制と価値を最大化する継続的PDCA戦略

社員ブログ 2025.09.30

「システム導入は完了したが、現場で定着しない」「リリース後に改善が進まず、システムの価値が時間とともに低下している」

システム開発のプロジェクトにおいて、**「システムが稼働した瞬間」はゴールではありません。むしろ、そこから始まる「運用と改善」こそが、そのシステムが「資産」となるか「負債」**となるかを決定づけます。

導入後の失敗の多くは、運用体制と継続的な改善（PDCA）の仕組みが欠如していることに起因します。

私たち株式会社エイチトラストは、システムを**「生きた資産」として機能させるため、導入後の運用体制の構築とPDCA戦略**を重視します。

今回は、システムを負債にせず、価値を最大化するための3つの戦略を解説します。

システムが導入されても、現場の社員が使わなければ意味がありません。定着を阻むのは、**「新しいやり方への抵抗感」**です。

オーナーシップの明確化: システムを活用し、改善を主導する**現場の責任者（システムオーナー）**を明確に定義します。
研修とサポート: 「単なる機能説明」ではなく、「このシステムが自分の業務をどう変えるか」というメリットに焦点を当てた実践的なトレーニングと、導入直後のきめ細やかなサポート体制を構築します。

システムを改善するための論理的根拠は、利用状況のデータにあります。

KPIとデータの可視化: 導入前に定義したKPI（業務時間削減率、CVRなど）に基づき、利用状況をリアルタイムで可視化するダッシュボードを構築します。
ボトルネックの特定: 「どの機能が使われていないか」「どのプロセスでユーザーが離脱しているか」といった利用者の行動データを分析し、改善の優先順位を決定します。

感情や主観ではなく、データに基づく改善こそが、システムを**「生きた資産」**に変えます。

システムは時間の経過とともに陳腐化します。この陳腐化が技術的負債となり、将来の機能拡張やセキュリティアップデートのコストを増大させます。

技術監査の定期実施: 定期的にシステムのコードとアーキテクチャを監査し、小さな負債が大きくなる前に計画的に解消するリファクタリング（コード改善）の計画を実行します。
モダンな技術の活用: Laravel/Pythonといった更新が活発なモダンなフレームワークを使用することで、陳腐化の速度そのものを遅らせます。

システムは、導入が完了してから**「育てる」ことで初めて価値**を生み出します。

システム導入後の定着化、運用体制の構築、継続的なPDCA戦略でお悩みの際は、ぜひ株式会社エイチトラストにご相談ください。