パフォーマンス改善って何からやるべき?僕のアプローチ-エンジニアK-

こんにちは、WebエンジニアのNです。 普段はRails、Laravel、Djangoといったフレームワークを使って、Webアプリケーションの開発をしています。今回は「パフォーマンス改善って結局何からやればいいの?」というテーマについて、僕が実際に現場で使っているアプローチ法を紹介したいと思います。
そもそも、パフォーマンス改善って?
簡単に言えば、「アプリを速く・軽く・無駄なく動かす」ための改善です。
でもいきなり「改善しろ」と言われても、やることが多すぎて混乱しますよね。
なので、僕は以下のステップで進めるようにしています。
僕のパフォーマンス改善アプローチ
Step1. まずは「遅い」を可視化する
最初にやるのは、「どこが遅いのか」を見つけることです。
リクエストごとの処理時間やSQLの実行状況を確認します。
よくあるのが「N+1問題」や「不要なJOIN」のようなデータベースの非効率ですね。
Step2. SQLを疑う
どのフレームワークを使っていても、最初に手をつけるのはだいたいSQLです。
✔︎ よくあるボトルネック
- N+1クエリ
- 不要な
SELECT *
- 非効率なWHERE句やINDEX未使用
- COUNTの多用
必要ならDBのログや EXPLAIN
を使って、クエリの中身まで深掘ります。
Step3. キャッシュを使えるところを探す
読み取りが多いデータは、キャッシュで読み込みコストを削減するのが有効です。
✔︎ 僕がよく使うキャッシュのパターン
- Rails:
fragment_cache
やRails.cache
- Laravel:
Cache::remember()
- Django:
cache_page
やMemcached連携
全体をキャッシュするのではなく、「変化しにくい部分」だけを狙うのがポイント。
Step4. フロントエンドの遅さも確認する
意外と見落とされがちなのが、フロントエンドの重さです。
- 画像が重い
- JavaScriptが多すぎる
- 再レンダリングが多い
- 遅いAPI通信
ChromeのDevToolsで「Network」「Performance」タブを使って診断し、無駄な処理やAPI通信がないかをチェックします。
Step5. インフラレイヤも視野に入れる
アプリ側の最適化をある程度やっても改善されないときは、インフラに課題があるかも。
- DBが共有サーバーでボトルネックになっている
- アプリのプロセス数が足りていない
- 不要にシングルスレッドで動いている
最後に:焦らず「数字」で改善しよう
パフォーマンス改善って、感覚で「これ速くなった気がする!」ってやるとだいたい失敗します。
ちゃんとBefore/Afterで数値を取る。これを徹底するだけで、改善の説得力も結果も全然違ってきます。
まとめ:僕のパフォーマンス改善ステップ
Step1:遅さを可視化する(プロファイラ活用)
Step2:SQLを疑う(N+1, 無駄クエリ)
Step3:キャッシュで読み込み最適化
Step4:フロントの重さもチェック
Step5:インフラにも目を向ける
「何からやればいいかわからない」人の参考になれば嬉しいです。

こんにちは、WebエンジニアのNです。 普段はRails、Laravel、Djangoといったフレームワークを使って、Webアプリケーションの開発をしています。今回は「パフォーマンス改善って結局何からやればいいの?」というテーマについて、僕が実際に現場で使っているアプローチ法を紹介したいと思います。
そもそも、パフォーマンス改善って?
簡単に言えば、「アプリを速く・軽く・無駄なく動かす」ための改善です。
でもいきなり「改善しろ」と言われても、やることが多すぎて混乱しますよね。
なので、僕は以下のステップで進めるようにしています。
僕のパフォーマンス改善アプローチ
Step1. まずは「遅い」を可視化する
最初にやるのは、「どこが遅いのか」を見つけることです。
リクエストごとの処理時間やSQLの実行状況を確認します。
よくあるのが「N+1問題」や「不要なJOIN」のようなデータベースの非効率ですね。
Step2. SQLを疑う
どのフレームワークを使っていても、最初に手をつけるのはだいたいSQLです。
✔︎ よくあるボトルネック
- N+1クエリ
- 不要な
SELECT *
- 非効率なWHERE句やINDEX未使用
- COUNTの多用
必要ならDBのログや EXPLAIN
を使って、クエリの中身まで深掘ります。
Step3. キャッシュを使えるところを探す
読み取りが多いデータは、キャッシュで読み込みコストを削減するのが有効です。
✔︎ 僕がよく使うキャッシュのパターン
- Rails:
fragment_cache
やRails.cache
- Laravel:
Cache::remember()
- Django:
cache_page
やMemcached連携
全体をキャッシュするのではなく、「変化しにくい部分」だけを狙うのがポイント。
Step4. フロントエンドの遅さも確認する
意外と見落とされがちなのが、フロントエンドの重さです。
- 画像が重い
- JavaScriptが多すぎる
- 再レンダリングが多い
- 遅いAPI通信
ChromeのDevToolsで「Network」「Performance」タブを使って診断し、無駄な処理やAPI通信がないかをチェックします。
Step5. インフラレイヤも視野に入れる
アプリ側の最適化をある程度やっても改善されないときは、インフラに課題があるかも。
- DBが共有サーバーでボトルネックになっている
- アプリのプロセス数が足りていない
- 不要にシングルスレッドで動いている
最後に:焦らず「数字」で改善しよう
パフォーマンス改善って、感覚で「これ速くなった気がする!」ってやるとだいたい失敗します。
ちゃんとBefore/Afterで数値を取る。これを徹底するだけで、改善の説得力も結果も全然違ってきます。
まとめ:僕のパフォーマンス改善ステップ
Step1:遅さを可視化する(プロファイラ活用)
Step2:SQLを疑う(N+1, 無駄クエリ)
Step3:キャッシュで読み込み最適化
Step4:フロントの重さもチェック
Step5:インフラにも目を向ける
「何からやればいいかわからない」人の参考になれば嬉しいです。