TypeScript活用によるフロントエンド開発の安定化-エンジニアS-

社員ブログ 2025.07.21

こんにちは。27歳のフルスタックエンジニアで、情報システム部の部長のSです。
日々やっていることは「いかに気持ちよくコードを書くか」に尽きます。

今回は、TypeScriptを導入してからAIが妙に働きやすくなったという、最近の実感をそのまま書いてみようと思います。

■JavaScript時代の“手探り感”
元々JavaScriptオンリーで開発していた頃は、自由ではあったものの、何が来るか分からない不安が常に付きまとっていました。

・undefined が入ってくるのを防げない
・関数の引数や戻り値が“だいたい”でやり取りされる
・APIのレスポンス構造が変わっても気づきにくい

小さな違和感の積み重ねが、だんだんメンテナンス性を悪化させていく。
「動くけど、怖い」状態が常にどこかにありました。

■TypeScript導入後の変化
TypeScriptを導入したことで、まず「手探りが減った」のを実感しました。

・変数の型が明示されているから、エディタ補完が圧倒的にスムーズ
・APIのレスポンスに型をつければ、仕様のズレが即時に分かる
・コンポーネントや関数の使い方が型定義を見るだけで把握できる

開発スピード自体が爆速になったというよりは「バグが出る回数が減った、解決までの時間が減った、安心して書き進められるようになった」という感じです。

■そしてAIとの「連携」が始まった
Claudeを使っている中で、あるとき気づきました。
TypeScriptの型情報があると、AIが明らかに良い提案をしてくる。

たとえば:
・関数の型注釈があると、AIがより正確な補完をしてくれる
・APIの型定義があると、AIが「期待されるレスポンス構造」に合ったコードを返してくれる
・型を共有していると、AIによるテストコード生成や型チェックの提案も的確になる

逆に、型のないコードだとAIの出力はやや勘頼りになることも多く「まあ動くけど、ちょっと違うな…」ということが増えました。

■型は、AIにとっても“仕様書”になる
人間がコードを書くときも、TypeScriptの型は大きな道しるべになりますが、
AIにとってはそれが「前提情報としての設計図」になります。

・どんな値が来るのか
・何を返せば良いのか
・どこまでが想定範囲なのか

こういったことが型によって明示されることで、AIは「意図を読む」必要がなくなり、より正確な補完や提案が可能になります。

■まとめ:人もAIも、ちゃんとした情報があると強くなる
TypeScriptを導入する理由は人それぞれだと思いますが、
今の僕にとっては「人間だけでなく、AIともうまくやるための準備」という意味も大きくなってきました。

型があることで、人と人の認識ズレが減り、
型があることで、AIとの共同作業の精度も上がる。

TypeScriptは、コードの安全装置であり、AIとの共通言語でもあります。

これからAIとの開発がより当たり前になっていく中で、
「型をつけておくこと」は、きっとますます重要になっていくと感じています。

こんにちは。27歳のフルスタックエンジニアで、情報システム部の部長のSです。
日々やっていることは「いかに気持ちよくコードを書くか」に尽きます。

今回は、TypeScriptを導入してからAIが妙に働きやすくなったという、最近の実感をそのまま書いてみようと思います。

■JavaScript時代の“手探り感”
元々JavaScriptオンリーで開発していた頃は、自由ではあったものの、何が来るか分からない不安が常に付きまとっていました。

・undefined が入ってくるのを防げない
・関数の引数や戻り値が“だいたい”でやり取りされる
・APIのレスポンス構造が変わっても気づきにくい

小さな違和感の積み重ねが、だんだんメンテナンス性を悪化させていく。
「動くけど、怖い」状態が常にどこかにありました。

■TypeScript導入後の変化
TypeScriptを導入したことで、まず「手探りが減った」のを実感しました。

・変数の型が明示されているから、エディタ補完が圧倒的にスムーズ
・APIのレスポンスに型をつければ、仕様のズレが即時に分かる
・コンポーネントや関数の使い方が型定義を見るだけで把握できる

開発スピード自体が爆速になったというよりは「バグが出る回数が減った、解決までの時間が減った、安心して書き進められるようになった」という感じです。

■そしてAIとの「連携」が始まった
Claudeを使っている中で、あるとき気づきました。
TypeScriptの型情報があると、AIが明らかに良い提案をしてくる。

たとえば:
・関数の型注釈があると、AIがより正確な補完をしてくれる
・APIの型定義があると、AIが「期待されるレスポンス構造」に合ったコードを返してくれる
・型を共有していると、AIによるテストコード生成や型チェックの提案も的確になる

逆に、型のないコードだとAIの出力はやや勘頼りになることも多く「まあ動くけど、ちょっと違うな…」ということが増えました。

■型は、AIにとっても“仕様書”になる
人間がコードを書くときも、TypeScriptの型は大きな道しるべになりますが、
AIにとってはそれが「前提情報としての設計図」になります。

・どんな値が来るのか
・何を返せば良いのか
・どこまでが想定範囲なのか

こういったことが型によって明示されることで、AIは「意図を読む」必要がなくなり、より正確な補完や提案が可能になります。

■まとめ:人もAIも、ちゃんとした情報があると強くなる
TypeScriptを導入する理由は人それぞれだと思いますが、
今の僕にとっては「人間だけでなく、AIともうまくやるための準備」という意味も大きくなってきました。

型があることで、人と人の認識ズレが減り、
型があることで、AIとの共同作業の精度も上がる。

TypeScriptは、コードの安全装置であり、AIとの共通言語でもあります。

これからAIとの開発がより当たり前になっていく中で、
「型をつけておくこと」は、きっとますます重要になっていくと感じています。